今回のインタビューは、東京都港区白金にある美容皮膚科「白金ビューティフルエイジングクリニック」の山口麻子院長にお話を伺いました。ファンデーションに頼らない素肌作りを目指す同クリニックと当事務所との関わり、そして美容クリニックにおける顧問弁護士の重要性について語っていただきます。
素肌へのこだわりから生まれた信頼関係
もともと、中里がこちらのクリニックにお世話になっていたのですよね。
山口院長
「すっぴん」「何もしないでいい」という当クリニックのコンセプトに対し、中里先生に共感していただきました。2015年以来のお付き合いになりますが、最初にお会いしたときから、中里先生は明るく、その印象は今まで変わることはありません。第一印象で覚えているのが、先生は施術用のベッドに横になった途端に、それは気持ちよさそうに、両腕を思いっきり開いていたのです。長年この仕事をしていますが、ベッドで腕を広げる人は初めてでしたので、本当にびっくりしました。なんて、オープンマインドなんだろう、って思いましたね(笑)。
広告表現における疑問や心配も 弁護士のアドバイスにより自信を持てるように
患者と医師の関係から、顧問弁護士という立場になったきっかけはなんだったのでしょうか。
山口院長
2017年秋に、「素肌で過ごすライフスタイル」を広めたいとの願いから「素肌ルネサンス」というコンセプトムービーを作成しました。その完成記念として「すっぴんパーティ」というイベントを開催したのですが、ムービーのコンセプトや、パーティ開催について、プレス・リリースも作成したのです。その時、はたと思いました。「このプレス・リリースに書いた文言は、もしかしたら広告なのだろうか?」「広告だとしたら、こういう表現は大丈夫なのだろうか?」 「この業界は、広告表現などに厳しいですし、きちんと確認してもらう必要がある」と。そこで、すぐに中里先生を通して事務所にお伺いしました。
ご相談に対する対応はどのようなものでしたか。
山口院長
最初にプレス・リリースの原稿を見ていただいて、この表現は大丈夫とか、これはダメとかご指摘いただきました。例えば、医院やクリニックの広告については、さまざまな制約があります。自分なりに理解していたつもりですが、弁護士の方に見ていただくことで、的確なアドバイスをいただけました。「こういう方法で、こういう表現で書けば、コンプライアンス的に問題はない」という具体的なご指摘をいただき、自信を持ってプレス・リリースを出すことができました。本当に助かりましたね。
そこにいてくれるだけで心強い、「ドーベルマン」のような存在
その時に、顧問契約を結ばれたんですね。
山口院長
そうです。プレス・リリースのほかにも、そのムービーを作るにあたって、プロモーションの契約書を交わすかどうかなどいろいろとお伺いしたいことがありました。今後も引き続きお世話になると思いましたので、最初から顧問契約にしました。主に成先生、最近は宮西先生にも対応をお願いしており、本当に感謝しています。相手方、関係先にも同行してもらえるのが心強いですね。当クリニックは、女性スタッフばかりですし、男性弁護士がこうしていつでも力になってくれるのは、本当に頼りになります。
トラブルが特にないようなときも、やはり、顧問弁護士がいるという意義はありますか。
山口院長
精神的な安定につながります。何か困ったとき、何か分からないときに、気楽に尋ねられるし、守られている気がします。そうそう、成先生は当院の女性スタッフからは、「ドーベルマンのようだ」って言われているんですよ。賢く、力強い番犬のような存在という意味です(笑)。そこにいてくれるだけで威力を発揮しますから、本当に素晴らしいと思います。
現在は、どのような関わり方をされていますか。
山口院長
事務長を通じて、メールなどでこまめに連絡を取っているようです。例えば、最近は特商法の改正もあって、契約書や同意書などを見直しが必要になっていますので、そのあたりをチェックしてもらっています。 これまでも、どのあたりまで表記すればいいのかな、と疑問に思っていた点などがあったのですが、細かくアドバイスいただいています。特に、契約書などの文言については「そこまで書かないといけないものなの?」と思うこともありましたが、法律的なことを理論的に分かりやすくご説明いただいているので、助かっています。
美容クリニックは特に、患者さんとのトラブルが生まれがちだと聞いています。
山口院長
当院は開院以来、良い患者様に恵まれ、幸いなことに診療に関する訴訟トラブルは一件もありません。あくまで一般論ではありますが、美容クリニック、特に美容外科系は、患者さんと訴訟を抱えているという話をよく聞きます。訴訟にならなくても、トラブルはつきものです。医者は患者様の利益のために治療に集中して最善を尽くしたいものです。開業医は診療以外のことでも煩わしい業務がたくさんあります。だからこそ、顧問弁護士さんはいたほうがいいと思いますね。法律的なことは任せた方が良い。 いざ、何かがあったときに、頼りにできる弁護士さんがいるということは、本当に安心につながります。 あと、中里先生をはじめ、ソレイユさんは皆さん明るいですよね。 昔、別件で他の弁護士の方々とお話したことがあったのですが、非常にまじめで、硬い感じでした。人それぞれだとは思いますが、やはり、明るく、接しやすい、話しやすい弁護士の方が顧問でいていただけると、非常に相談しやすいです。「こんなことで相談してもいいのかしら」と遠慮することなく、連絡することができます。これからも、ホームページの文言のチェックなどもはじめ、幅広い観点で、お願いしていければと思っています。