2023年6月号 Vol.25
電話勧誘販売規制の改正について
今月号のテーマは、電話勧誘販売規制の改正、いわゆるアップセル・クロスセルに対する規制についてです。この改正は、多くの通信販売事業者に大きな影響を与える可能性があります。
令和5年6月1日から改正特定商取引法が施行されました。この改正は、消費者保護をさらに強化することを目的としています。
その中で最も注目すべきポイントは、これまでは「通信販売」の枠内であった、受電時に別商品を提案したり、定期コースへ引き上げ提案したりする行為が「電話勧誘販売」の対象となる点です。この変更により、多くの事業者は販売方法の見直しを迫られることになります。
具体的には、以下のような行為が新たに電話勧誘販売として規制対象となります:
1. 顧客からの問い合わせ時に、当初の購入意思がなかった商品やサービスを勧める行為(アップセル)
2. 別の商品やサービスを追加で勧める行為(クロスセル)
3. 一回限りの購入を定期購入コースに変更するよう勧める行為
これらの行為が電話勧誘販売として扱われることで、クーリングオフの適用や、契約書面の交付義務など、事業者側の負担が増加することが予想されます。
今ニュースレターでは通信販売業界の方向けに、改正された電話勧誘販売規制について詳細に解説致します。具体的には:
・改正の背景と目的
・新たに規制対象となる行為の具体例
・事業者が取るべき対応策
・違反した場合のリスクと罰則
・今後の展望と業界への影響
について、分かりやすく説明しています。この情報は、通信販売事業者の方々にとって、今後のビジネス戦略を立てる上で非常に重要となります。ぜひご一読ください。